明日、私たちは郊外に住むのだろうか。

郊外とは何だったのか?
かつて郊外に住む理由は明快だった。
増える人口、過密な都心環境、上がってゆく地価……。
そこから逃れるように子育てや穏やかな環境を求めて人々は郊外に向かった。
しかし今、人口は減少に転じ、郊外に向かう理由が薄らいでいる。
人は再び周縁から中心へと向かう。
そして郊外の風景は急激に変わりつつある。

同時に、郊外は、そこで育った僕らのふるさとでもある。
均質に並ぶ家々や団地も、モノに溢れるスーパーマーケットも、
直線的に走るパイパスも、
僕らにとってはなつかしい原風景であり、ときに美しいと思う。

そんな郊外に興味がある。
明日、私たちは郊外に住むのだろうか。
「あしたの郊外」で起こること、変わる風景を見てみたい。