郊外を朗読する

2015.2.10


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  • PROFILE

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郊外の通りにあふれる看板の文字を一つずつ読み上げていくことで「詩」を紡ぐ作品行為。自転車に乗り、路地から大きな国道まで、そしてまた路地へと、街を移動しながら、チェーン店や郊外型大型店舗、個人店舗や選挙ポスターなど、街に溢れる文字を朗読し、そこに行き交う音声も含めて録音していく。どの看板を選び、どの順番で読むかなど、少ない選択肢ながら、その郊外に流れている詩をどう見つけるかが常に問われてくる。紋切型の「郊外」から、その郊外にしかない固有の店や文言の特徴が発見されていく。
そして、詩人のような特別な存在が読むのではなく、そこに住む者、家族がこの朗読を通して自らの暮らしの環境を見つめるために、家族でこの行為に向かうワークショップ作品でもある。
デモバージョンとして、実際に愛知県一宮市で朗読を行った。制作者の村田と、一歳半になるその子供とで自転車に乗っての朗読となった。冷たい風の吹くなか、走って行くバスやトラックに子供は歓声を上げ、看板を読み上げる声は強張った。帰路に着くとき「薬屋」や「病院」の看板がこんなにも多いものかと思い出しながら、自らの住む郊外を思い、自由な詩も読む流れとなった。

▼予算
制作費:〜10万円
アーティストフィー:〜10万円