取手ライター・イン・レジデンス・プログラム

2015.1.23


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  • PROFILE

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「アートによる町づくり」が全国各地の自治体で導入されるのに伴い、日本でも「アーチスト・イン・レジデンス」が認知されるようになってきている。アーチストへの助成活動もすっかりおなじみになった。
しかし芸術分野において、助成やレジデンスから除外されている分野がある。文芸(文学)である。
欧米圏では印税の一部前払い制度やリサーチへの助成、「アーチスト・イン・レジデンス」の文筆家版と言うべき「ライター・イン・レジデンス」とよばれる制度など、作家へのさまざまな支援制度が整えられている。
出版不況が叫ばれて久しい。しかし日本には文筆家を支援するためのシステムがない。
本企画の提案者はフロリダの「ライター・イン・レジデンス」施設である「ケルアックハウス」の視察や、クラウドファンディングと体験移住制度を組み合わせて「疑似ライター・イン・レジデンス制度」の実証実験を行うなどしてきた。海外で「ライター・イン・レジデンス」を体験した日本人作家や詩人たちへのインタビューも行っている。
「疑似ライター・イン・レジデンス制度」の実証実験報告

ライター・イン・レジデンスin浦河体験記 « マガジン航[kɔː]
http://www.dotbook.jp/magazine-k/2014/06/16/writer_in_residence_in_urakawa/
報告スライド
ライター・イン・レジデンス 於 浦河
http://www.slideshare.net/tellkazdambala/ss-33275387

ケルアックハウス視察レポート

その1
新人作家の創作の場になったケルアックの家 « マガジン航[kɔː]
http://www.dotbook.jp/magazine-k/2013/07/18/writers_in_residence_at_kerouac_house/
その2
ケルアックが住んでいた家は、今も創作の培養室だった|ライター檀原照和氏による「ケルアックが暮らした家」と「ライターズ・イン・レジデンス」現地取材
– webDICE
http://www.webdice.jp/dice/detail/3957/
制度の詳細に関しては以下の URL を参照して頂きたい。

ライター・イン・レジデンスとはなにか
http://www.slideshare.net/tellkazdambala/cf-29166613
この制度は欧米圏だけでなく、中国、韓国、東南アジア諸国、インド、南太平洋諸国など欧米圏以外でも行われている。しかし日本では認知すらされていない。
この制度を日本にも導入したい。
全国に先駆けて取手での同制度の導入を提言する。
「取手アートプロジェクト(TAP)」や東京芸大のお陰で創作活動に理解のある取手であれば、導入のハードルは下がるのではないか。
空き屋を利用した「ライター・イン・レジデンス」は実際にデトロイトで行われている。
「Write A House(http://writeahouse.org/)」と呼ばれるプロジェクトで、小説家、ノンフィクション作家、詩人、劇作家、ジャーナリストなど文筆業に携わる書き手に対し、保険料などの最低限の費用負担だけで滞在執筆してもらおう、というものである。

日本語での紹介記事
ライターさんには無料で空き家をプレゼント!?デトロイトに誕生した「Write A House」の狙いとは?
http://greenz.jp/2014/04/04/write_a_house/
「ライター・イン・レジデンス」は決して売れない作家への救済措置ではない。「アーチスト・イン・レジデンス」同様、まちづくりやメセナ活動の一環として行われるものである。学校や図書館、地域施設でのアウトリーチやワークショップの開催、トークイベントの実施が求められることが多く、地元タウン誌への執筆などこの制度ならではの要求が課されることもある。
定期的にオープンハウスを催せば、レジデンス施設が本好きな地元民のサロンになったり、文筆家の拠点として機能していくほか、取手のイメージアップに貢献する可能性も秘めている。
まちづくりや地域再生、そこまで大げさでなくても、
「ものをつくる人がたくさんあつまること」
による、経済的・文化的効果は、都市よりもむしろ地方や郊外の方が大きいと言えるだろう。
とはいえ取手でプロジェクトを行うからといって、必ずしも取手に囚われる必要はない。取手を拠点にしつつ、近隣自治体に目を向けるのもありだろう。例えば白樺派の拠点があった我孫子と連携するのもありかもしれない。認知度は高くないが、取手には坂口安吾が住んでいたことがあるのだから、それをこのプロジェクトに活かすのも手だ。
この企画の提案者は2014年に北海道で単身での「ライター・イン・レジデンス」実証実験を行った。取手では5人程度の参加者を募り、集団での実験を行いたい。
その際、
・3ヶ月程度の継続滞在
・数週間の滞在を数回繰り返す
・一軒家に一人
・一軒家をシェア
などいくつかの条件を比較検証出来れば、より興味深いものになると思う。
アーチストフィーは「参加者の執筆滞在費」という扱いで考えて頂きたい。

▼予算
制作費:〜50万円
アーティストフィー:応相談